西遊記といえば、みなさんはどの西遊記がお好みですかな。
拙者は小学生の頃、夏目雅子さんと堺正章の西遊記にそりゃ夢中でした。
天竺行きてーみたいな、旅心をくすぐられるドラマでした。
ゴダイゴの「モンキーマジック」も大好きでしたね♪
あとは異色もので、ドリフの人形劇「飛べ!孫悟空」。
毎回のゲストが楽しみでした。
加とちゃんだけ、なぜか例のチョビヒゲおやじのキャラで面白かったなぁ。
そんなわけで、長江を目指すぶらり旅の途中話。
「華西金塔」を後にする前に昼食をどうするか迷ったのだけれど、
次は大きな公園、、ということで食事処くらいあるだろうと先を急いだ。
これが大きな失敗。
食事はおろか、口にできるものを
しばらく手に入れることが出来なくなるとは…。
でやってきたのが同じく華西村にある「華西世界公園」。
チケット売り場の警備員が何しに来たんだと言わんばかりの
怪訝そうな顔でこちらを睨むが、一人30元の入場料を払って
いざ入場♪

公園の入口を入ると、いたって普通の中国庭園的な公園。
何かが違うな〜としばらく考えていたのだか
それは全く人の気配がしないこと。
日常の喧騒から離れ静かでよいのだが、
度が過ぎて、何やら不気味な雰囲気さえ感じる。
大きな池を貫いたこの橋を渡り切ると、
公園にはアンマッチの別荘エリアが広がる。
おそらく村の幹部たちが所有しているのだろうか。

振り返ると、結構長い橋であった。
別荘地を前にして、本当にここでいいのだろうかと考えつつも
左にすすめ!みたいな標識があったので、それに従い
今渡った池を左手に、別荘を右手に見ながら
果てしなく続く道を進んだ。

別荘も結構空きが多く見られましたが、一体いくらぐらいするんだろう
などと下世話な想像をしながら、ようやくその外れまでたどり着く。
すると、どうにも場違いな感じの怪しい建物?が姿を現した。
何これ!? ここが入り口かなぁ〜。

他に何もないので取り敢えず入ってみる。
金角、銀角、はては牛魔王でも出てくると思ったら、
何のことは無い。。。
そこには全くやる気のない警備員のオジサンが一人。
かったるそうに新聞を読んでました。
あー、やっぱりここは中国やね(^_^;
中に階段があり、上の階に行くと、そこから通路が伸びてました。
何だか公園からさらに離れていくような気がするんだけれど
もう戻るのいやだし、ひたすら進むことに。

この辺から空腹感と咽の渇きを覚え始めます。
曇天だったものの、正午を回り、少しづつ気温も上がり始めました。

小高い山に向かっていた通路は、
そのままちょっとした林の中へと入っていきます。
緩やかなスロープがいつの間にか急激な階段に変わり
果てしなく林の中へと伸びていってます。
これ、ホント大丈夫なのかな…。
だって、今の今まで、一人もすれ違わないし、見かけないし…。
不安になって振り返ると、はるか彼方に、今しがた通ってきた
場所が眼下に見えます。
同時に意外と高い所に登ってきたことにも気づきました。

何より不安なのが、この先、食事にありつけるのだろうか、、
このまま水分補給が出来なかったら結構やばいなー、
言い換えれば、遭難の可能性です(笑)。
こんなところで仮に倒れたら、誰も来ないんじゃないか…、
なんてことも、結構リアルな状況になってきました。
長く険しい階段を、普段の運動不足の体に鞭打ち、
ようやくピークへと到達☆
そこで見た光景とは、山の稜線を這うように
果てしなく続く、意味不明な通路…。
そして人影もない…。

下界から見えた目標地点の天竺は、
霞んだ景色の先の遠い山の鉄塔のあたりに、
うっすらとその存在を確認することができました。
魔物の仕業か、
どうやらとんでもない罠に引っ掛かってしまったようです。
そんなわけで、今回はこの辺で。
申し訳ないですけど、しばらくこの訳のわからない通路が続くと思います(笑)。
だって、ホント長かったんですから(^-^)b
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