11月2日。
前日、引越しの荷物を見届け、何も無くなった部屋を後にし、熊谷のビジネスホテルで一泊。
その足で高速バスに乗り羽田へと向かった。
いつもと変わらぬ出張気分でバスに揺られる。
10時半に熊谷を出たバスは羽田第二ターミナルに昼を少し過ぎたころには到着した。
チェックインまでの時間をターミナル内の食事どころで過ごす。
まだ最後の晩餐とはならないが、やはり貴重な日本での食事になることは間違いない。
すし屋に入り、贅沢なネタ盛りを頼んだ。
今日の宿も思い切って贅沢した。
金額はともかく、電車で空港に向かうことは避けたかったので
空港に隣接している羽田エクセルホテル東急を選択。
チェックインまでの時間、荷物を預かってもらった。

昼食を終えチェックイン。
部屋に入れば、そこは空港が目の前に広がっていた。
離陸専用滑走路を目の前にした部屋からは、わずかな間隔で、
それぞれの空へ向けて飛び立つ飛行機たちを見送ることができる。
先日泊まった、宿泊料もほぼ同等の舞浜の某ホテルより、部屋のきれいさも格段に良い。
飛行機大好き人間には何ともたまらないホテルであると思う。

入れ替わり立ち替わりターミナルに到着便が来ては乗客を降ろし
また新たな乗客を乗せて、離陸滑走路へと向かっていく。
乗客からこちらが見えてしまいそうなくらい間近に機体が見える。
慣れというものは凄いものである。
飛行機は好きでも、空港のシステムの分かりにくさとか、手続きの面倒さとかで
飛行機に乗ることを嫌がっていた自分が、普通に空港を出入りできるようになったのだから。
自分の身の上はともかく、窓から見える飛行機たちを、童心に帰ってしばし眺めた。

夕食から戻ると外はすっかり日が落ちて暗闇が広がっていた。
時間が経つにつれ、飛び立つ機体の数もまばらになっていく。
ターミナル横の飛行機たちの動きも少なくなり、やがて空港も眠りにつく時間がやってきた。
静かになった空港を眺めながら、不安と期待が入り混じった何とも言えない気分につつまれた。
明日の風はどんな風なのだろうか?
追い風なのか、向かい風なのか…。
低気圧が近づいているらしい。かなり揺れることは間違いない。
いよいよ明日です。
今度の旅は、、、長くなりそうです。
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