中国赴任の翌日。
休む間もなく、さっそく現地の取引先に連れて行かれた。
現地窓口としての役割のため、打ち合わせ自体は自分自身あまり熱が入らない。
翌日に本社の会長が見えるということで、その資料づくりを任されていたが
全く手つかずの状態だったので、早く会社に戻りたいというのが本音だった。
結局、昼ごはんは自分らスタッフと、訪問先のスタッフで
近くのレストランにて食べた。
日本人の中にはローカルな中華料理がダメという人がかなり多い。
香菜の癖のある匂いだったり、油だったり、その食材だったりと、さまざまなのだが、
何よりも中国の食事であるということが、日本人の頭の中には強く印象づいているからかもしれない。
幸か不幸か、拙者は食に関しては何の躊躇もなく受け入れてしまった。
おかげで無様な胴回りとなってきているのだが、
お世辞とか、社交辞令は抜きにして、ホントうまいと思う。
すでに、日本では食することのない数多くの食材を楽しませてもらった。
ここのレストランもまずまずの旨さで激安だった。何を食べたかは覚えてない。
結局、打ち合わせが終わったのは午後3時近く。
迎えの車がなかなか到着せず、時間つぶしの工場の敷地外に出てしばらく散策をした。
夕刻が近付く中、前の通りには続々と商売を始めようとする露天商が増えていく。
あー、なんか中国っぽいな〜、、なんて感じながら、マーケットの準備風景をしばらく眺めていた。

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