「
霧の朝」から気がつけば…、もう8ヶ月が経ってしまいましたか。
あの頃の凛とした初冬の空気も懐かしく
今のここ無錫は、べっとりとした湿気を含んだ重苦しい風が吹いてます。
ここにも梅雨はあるらしいのですが、風情のあるしっとりとした季節というよりは
熱帯に近いスコールのような雨が時折やってきては、激しい風が吹き荒れています。
今となっては、あの霧の朝は象徴的な記事となってしまい
その後の生活といえば、まさに「五里霧中」。
中国を実感する余裕もなく、日夜仕事漬けの毎日をすごしております。
時折、目の前で大声で交わされる中国語の会話や、通勤するときの
無法地帯のような交通事情を目のあたりにして、ここが日本で無いことを強く感じるくらい。
まだまだ、もやっとした霧の中を、距離も方角も分からないまま彷徨っている感じですが
時折、すーっと晴れ間を見つけられるようにはなってきた気もします。
7月という月を迎えて、数々の風景を懐かしく思っています。
澄んだ空や、透き通った水、素材を生かしたシンプルな料理、納豆ご飯、コクとキレのあるビール、
しゃきっとした蕎麦、すーっと香る紫のにおい、北の大地、会いたい人たち。
あげれば「キリ」が無いですな。
日本で普通だったことも、ここに来て価値観が大きく変わってきました。
ここも全く不便な場所ではないものの、やはり日本は自分が思っていた以上に
よい所でしたよ、と。
今度、日本に戻るときには何をしようかと、あれやこれやと、思いをめぐらせてます。
そのまま北海道へトランジットでもかけちゃおうかしらん。
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