他の日本人スタッフが同じテーブルに固まって昼食を摂る中、
拙者だけがローカルスタッフと一緒に食事をしています。
仲の良し悪しは無関係で、一緒に中国語で会話が出来る訳でもないのですが
ここに来てからの、拙者のこだわりの一つであります。
そして、この食事の間に交わされる、
ちょっとした異文化コミュニケーションがなかなか興味深いのです。
ローカルスタッフも少々日本には興味があるようで、色々な質問が飛びます。
時には驚かされ、勉強になることもしばしば。
彼らが持っている日本に対する、また日本人に対する
色々なイメージや、誤った情報をここに紹介していきたいと思います。
まずは、「日本の女性とホストクラブ」。
※中国人女性スタッフたち(以下「中」)、拙者(以下「拙」)
いきなりホストクラブなどと、日本の風俗最前線のような話題(笑)。
彼ら、彼女らも、そういう週刊誌的なところへの興味は日本に負けていない模様。
事の発端は「韓国」ネタから始まりました。
実は中国人の多くは、韓国を良く思っていないらしい。
それは日本に対するよりも強いそうです。
ここのスタッフの青年一人も嫌韓者である。
食事のときに、スタッフのほとんどがご飯におかずをぶっ掛けて食べているのを
拙者が「猫のご飯」のようだと揶揄したところ
中:「韓国人のほうが、もっともっと混ぜますよ」と回答してくれた。
拙:「それってビビンバじゃない? じゃ、韓国のまねをしてるんかな?」
中:「そんなことはしません!韓国のことを良く知っているGさんに聴いてみたらどうですか?」
Gさんとは、もうすぐ定年を迎える拙者のセクションにいる女性スタッフです。
拙:「韓国を良く知ってるって、、あーん、分かった!ドラマの見すぎだろ!」
中:「どうして分かったんですか!?」
拙:「日本も同じだよ(笑)。空港とかじゃ韓流スター来日の時は大騒ぎだったぞ」
そこから話は一気にあらぬ方向へと向かい始めました。
中:「日本の女性は全員変態ですか?」
拙:「はぁ…、何だ、変態って?」
中:「日本の女性のほとんどがホストクラブに行っているみたいですけど」
拙:「はぁ? そんな話、誰から聞いたの?」
中:「日本に住んでた人の情報です」
拙:「そりゃ、出鱈目とはいえないけど、大げさすぎる話だな」
中:「いえ、中国人はみんな知ってます!」
日本の女性の皆さん。
私は知りませんでしたが、皆さんがホストクラブに行っていることは
すでに中国国民にはばれており、一般常識と化しているようです(^^;
おまけに「変態」扱いされてますから、心してください。
ってなわけですので、日本の女性6500万人を代表して、、
いや、間違えました。
日本の女性6500万人に代わりまして、根拠の無い話について
とうとうと反論しておきました。
・そもそもホストクラブは高いので、庶民がそうそう行ける場所ではない
・日本の女性全員が行けるだけの、受け入れ席数にはまったく及ばないほどお店は少ない
・仮に行ったとしても、人間として欲する娯楽的な要素も多分にあるから、
ホストクラブに行くことを総じて「変態」とすることは、根本的に誤った認識である
・拙者もスタッフとしてスカウトされたことがある(無関係)
※拙者ならびに「微風通信」は
ホストクラブを推奨しているわけではありませんのでお間違いの無いように
今回の中国の常識「日本の女性のほとんどがホストクラブに行っている」は
拙者にとって、かなり衝撃的な話題でしたが、
併せて「日本の女性は変態」といった彼らのイメージには開いた口が…。
このような認識違いが、互いの誤解を招いたりするんでしょうね。
正しい情報は非常に大切だと感じました。
ちなみに中国スタッフへ逆質問をかけてみました。
「みんなも本心ではそういうホストクラブに行ってみたいと思ってるんじゃないの?」
不敵な笑みで旨くかわされましたけどね。
この情報が湾曲して広まり、
「中国の女性はホストクラブに行きたいと、全員が思っている」
なんて広まることの無いよう、要らぬ心配などしとります。
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